「コカ・コーラ」の名前の由来は植物だった

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皆さんおなじみの炭酸飲料「コカ・コーラ」、暑い日に飲むと最高においしいですよね。

そんなコカ・コーラの名前の由来をご存じでしょうか?

「コカ」の由来

コカ・コーラの「コカ」は、コカインで知られる「コカの葉」が由来になっていると言われています。

日本では違法薬物として取り締まりの対象になっている、あのコカインです。

実はコカ・コーラは当初、薬として販売されていました。

アメリカのジョージア州・アトランタで薬剤師をしていたジョン・ペンバートンが1880年頃、当時「奇跡の植物」として注目を集めていたコカの葉を使って、ワインにコカを溶かした飲料を考案します。

このアルコールとコカインが混ざった飲料は、うつ状態を改善する薬として大きな注目を集めました。

「コカ」という植物の名前の由来

「コカ」という植物の名前は、南米の原住民であるアイマラ族が使うアイマラ語で「木」を意味する「Khoka」と呼んでいたことが由来です。

コカはトウモロコシやジャガイモなどと同じく南米原産の農作物の一つで、コカの葉を固めて噛むことで脳内にドーパミンが分泌されて、疲労回復などの効果が得られたそうです。

当時のインカ帝国では宗教的儀式と医療目的で多く使用されていました。

「コカ」と「コーラ」の融合

ペンバートンがワインにコカを混ぜて発明した飲料は爆発的に売れましたが、その後アトランタでアルコールが禁止されてしまいます。

そこでペンバートンは禁酒中でも飲めるコカを使った飲み物を模索し続けます。

ちょうどその頃、アフリカ原産のコーラナッツ(kola nut)が知られるようになりました。

コーラナッツはナイジェリアのヨルバ族が宗教儀式で使っていて、強心作用をもたらすカフェインが含まれていました。

ペンバートンはこのコーラエキスに着目し、コカと混ぜて「コカ・コーラ(Coca Cola)」を販売したのです。

このとき、コーラの原液を水と間違えて炭酸水で割るというラッキーな偶然が重なったともいわれています。

「コカ・コーラ」はその後に実業家のエイサ=チャンドラーに売却され、チャンドラーの手で世界で最も有名なブランドのひとつになりました。

真相はいかに

日本コカ・コーラ株式会社は、この「コカイン説」を否定しており、名称の由来は「語感がいいから」という理由だと主張しています。

1903年以降はコカインの成分は含まれていませんが、名前の由来に薬物が関係していることは、コカ・コーラ社としては認めたくないかもしれませんね。

果たして真相はどうなんでしょうか。

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