「脾臓」の役割
ご飯を食べた後すぐに運動したら脇腹が痛くなった経験はありませんか?
その原因は「血液」と「脾臓」にあるといわれています。
脾臓とは左のわき腹(背中側)にある握り拳サイズの柔らかい臓器で、リンパ球を作ったり赤血球を壊して鉄分を取り出す役割を担っています。
赤血球の寿命は約3ヶ月といわれ、古くなった赤血球は脾臓で壊されます。
そして脾臓で取り出された鉄分は新たな血を作る材料として骨髄に送られます。
脾臓には血液を備蓄する役割もあり、筋肉や内臓が急に血液を必要とする時に、貯めておいた血液をその箇所へ送り込むのです。
胃腸と筋肉によるダブルパンチ
ご飯を食べると、胃腸は消化のため大量の血液を必要とします。
すると脾臓は自身をポンプのように縮小させて、消化管へ血液を送り込みます。
そのタイミングで運動してしまうと、脾臓は筋肉に向けても血液の供給量を増やそうとするため
さらに自身を強く縮小させることになります。
この強烈な縮小によって、「食べた後に走ると感じるあの痛み」が発生するんです。
食後は安静に
食後はできるだけ運動しないことが一番ですが、どうしても運動が必要な時はしっかりと準備運動をして徐々に強度を上げるようにしてください。
そうすることで急激な脾臓の収縮を防ぐことができます。
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